【レアアース】日産、EVで使用量9割減 中国からの調達リスク抑制
日産自動車が電気自動車(EV)におけるレアアースの使用量を9割削減する見込みと報じられています。これは、特定の国(中国)からのレアアース調達にまつわる地政学的・経済的リスクを抑制することを主な目的としているとのことです。このような技術革新は、自動車産業におけるサプライチェーンの安定化と持続可能性の向上に寄与するものとして注目されています。
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レアアース
レアアースは、希土類元素と呼ばれる17種類の元素の総称です。これらは非常に強力な磁力を持つため、電気自動車(EV)のモーターやハイブリッド車のモーター、風力発電機の発電機など、多くのハイテク製品に不可欠な素材として使用されています。しかし、その産出や精製が特定の国に集中しており、供給が不安定になるリスクを抱えています。日産がEVでの使用量を削減しようとしているのは、このようなレアアースの調達安定化と、地政学的なリスク回避を目的としていると考えられます。
電気自動車(EV)
電気自動車(EV)は、ガソリンやディーゼルではなく、バッテリーに蓄えられた電力でモーターを駆動させて走行する自動車です。地球温暖化対策や環境規制強化の流れの中で、世界的に普及が進んでいます。EVの高性能化には、小型で高出力なモーターが必要であり、そのために高性能な永久磁石(レアアース磁石)が不可欠とされてきました。日産がEVでのレアアース使用量を大幅に削減する技術を開発したとすれば、これはEVの製造コストやサプライチェーンリスクを低減し、さらなる普及を加速させる可能性を秘めていると言えます。
サプライチェーン
サプライチェーンとは、製品が消費者の手に届くまでの全工程、すなわち原材料の調達から製造、加工、物流、販売に至るまでの一連の流れを指します。特定の地域や国に原材料や部品の供給が集中している場合、その地域の政治的・経済的変動、自然災害などが発生すると、全体の生産活動に大きな影響が出る「サプライチェーンリスク」が生じます。日産が中国からのレアアース調達リスクを抑制しようとするのは、このサプライチェーンを強靭化し、予期せぬ事態による生産停止やコスト上昇を防ぐことを目的とした戦略的な動きであると解釈できます。